Pas Syntaxique
『Pas Syntaxique』(2019)
振付:児玉北斗
音楽:テレマン、リュリ、ヴィヴァルディ
出演:稲葉由佳利、岩瀬斗羽、小形さくら、梶田留以、窪田夏朋、児玉アリス、福田圭吾、古尾谷莉奈、八幡顕光、山本萌葉
上演時間:19分
初演:大和シティバレエ夏季公演2019
2019年8月16日
大和市創造文化拠点シリウス
(プログラムノートより)
今回の新作「Pas Syntaxique」は厳格さとユーモアとアイロニーが入り混じったバレエ作品です。振付家として私は近年、いわゆる「ダンス」からは逸脱するような作品を作ってきました。ですが本作では改めてダンスに取り組もうと、自分のルーツであるバレエ、そしてバレエのルーツである17~18世紀の宮廷文化までさかのぼって作品のインスピレーションを探しました。当時の庭園や美術、服装などに見られる厳格な数学性と、入り組んだ線が織りなす重厚さを取り入れつつ、同時にそれを超えるような軽やかさを備えたバレエ作品を立ち上げようという試みです。またこの作品は、自らを太陽になぞらえた、ある一人のダンサーへのオマージュでもありアイロニーでもあります。大まじめなようで、悪ふざけでもある。そんな矛盾したダンスを、お届けできればと思っています。
児玉北斗